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夏の夜に聴きたい曲(4) ALIVE

SPEED「ALIVE」

 

 

SPEEDはそれまで、どちらかと言うとダンスユニットのイメージが強かったんですよね。

安室奈美恵→MAXという沖縄アクターズスクールの流れがあり、

2組とも人気絶頂の中、さらに次の一手として出てきたイメージ。

だから、最初の頃は年齢層低めのMAXという印象しか無かったのですけれど。

 

エモーショナルなバラードを初めて歌い、ボーカルグループとしての力を見せつけた。そんな曲でした。

4人が4人とも特徴の違う印象的な声質をしていることも魅力のひとつでした。

 

あまり音楽的な解説は出来ないのですけれど、

この曲を聴くと、1998年の暑かった夏を思い出します。

フラット多めの湿度の高いコード回し、熱のこもったボーカル、音の空隙を全て埋め尽くすコーラス。

何か熱帯夜みたいな曲です。

 

あの頃のラジオでも、本当によく流れていた。

暑い夜、さらに体温を上げるようなバラード。この曲の印象があるから、あの年は、毎年のように熱帯夜だったような感覚があります。

 

暑い夏でした。

 

 

愛は生きてる ずっとこの想いは

胸に息づいてる ALIVE

 

というセリフが曲中にあります。

まさかのセリフ入り。

コテコテです。下手すると滑って立ち直れなくなるパターンです。

だけど、この曲中においては、そもそも曲自体が芝居がかったコテコテなので。

後ろで誰かが歌っている本気のコーラスと相まって、むしろ大サビと言っても過言ではない存在感を放っています。

めっちゃ好き。

 

こういう、どこまでも大袈裟で存在感の凄い曲って、1990年代後半独特のものだと思うのです。

中身があるのか無いのか分からないけど、何か凄い熱量のもの。

そういう作品って、最近は無いよね…