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夏の日に聴きたい曲(8)

お盆なので、日本の夏の原風景を感じられる曲を。

 

久石譲「summer」

 

カノンコードだとか何だとかありますが、

何故この曲がこんなにも郷愁を誘うのかを分析することは出来ないと思います。

メインの旋律をたった4音で作っているそのシンプルさ。それが、こどもの頃に何も考えず、ただ流れるがままに過ごしていた夏休みを思わせるのかもしれません。

 

summerは、映画「菊次郎の夏」のメインテーマです。

大学生の頃、TSUTAYAでDVDを借りてきて見ようとしたのですが、ビートたけしが出てきた瞬間に見るのをやめたのを覚えています。

あの頃は、ビートたけしの演技力が酷すぎて嫌になったのだと思っていたのですが、

よく考えてみると、あのオッサンにヤバさが滲み出ていたからなのかなと。関わったらアカンと。

そう考えると、ビートたけしの演技って実は凄かったんじゃ…

 

 

 

「夏影」

 

summerというと、この曲も思い出します。

印象が似ている。

というのも、summerの主題の冒頭コードを1音転調すると夏影のコードになるからで。

どちらもピアノ曲だしね。

どちらかを聴くと、もう一方も聴きたくなります。

 

でも、だからと言って、曲自体が似ているという訳ではなくて。同様の冒頭から全然違う展開をするんですよね。

summerは転調を繰り返しながら進行し、過ぎ去った夏を思い返す感覚。夕焼けの夏空なのか、光量は抑えめ。

夏影は素直に時間が流れていき、いつかは終わるけれどまだもう少し残っている夏の時間、という感じ。青空で夏日のような暑さ。

 

夏影を知ったきっかけは、高校の頃の友人がその手のマニアだったこと。ゲームメーカーのシナリオライターとして活躍するくらいの。

その人に勧められてゲーム版をやったのです。

進め方が悪かったのか、シナリオが全く進まず、永久に終わらない夏の中に閉じ込められた感覚でしたけれど…

 

 

 

「nikoensis〜追想〜」

 

これも、先述の友人に勧められたゲームの曲。

summerよりも強烈に、あの頃の夏が戻ってこないことを感じる曲です。

 

何だろう、夏休みはゲームばかりして過ごしていたからだろうか。

ゲーム曲がとても印象に残っています。

そういう夏休みが戻ってこないからこそ、こういう曲を思い出すのかもしれませんけれど。