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夏の日に聴きたい曲(15) love the island

鈴木あみlove the island」(1998年)

 

 

この曲には、太陽よりも海が似合います。

椰子の木がいっぱいに生えていて、日陰から海を眺めているイメージ。

 

1998年当時、ラジオを付けると必ず1日1回は流れていた曲です。

その頃のイメージは「鈴木あみの歌、もう少し上手くならないかな」でしたけれど、

今聴くと、独特の味があるボーカルでした。

音の数が少ないシンプルなアレンジに、音符に合わせるというよりも、歌うことを全力で楽しんでいるようなボーカル。

湿度を感じる音作りも相まって、夏休みに離島へバカンスに来ました、という様相の曲。

華原朋美の「summer visit」に、感覚としてはかなり近いように感じます。

あっちは朝で、こっちは午後〜夕方という感じ。

 

この、明るすぎず、かと言って暗いわけでもない独特な作品のテンションが好きでした。

聴くたびに表情が変わるような気がして。

やはり、この曲のいちばんの魅力は、その自然さなのでしょう。

無理に表情を作っているわけでも、仕事だからってバシッと決める感じでもない。

その世界観に、鈴木あみはぴったりとハマっています。

同じ小室ファミリーでも、KEIKOが歌ったりしたら全然顔が変わっていたはずです。

鈴木あみは、実は凄かった。