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クリスマスの街を彩る曲(6) READ MY MIND

sweetbox「READ MY MIND」

 

 

洋楽にも少しだけ触れます。

 

sweetboxは、プロデューサー陣とヴォーカルのユニット。洋楽でこのタイプって珍しいよね。

日本で言うとZARDみたいな感じでしょうか。

だけど、ヴォーカルの人がめっちゃ交代しまくるのも一つの特徴。

2020年現在は、6代目のヴォーカルが歌っています。

当初のファンはどう思って聴いているのか。

安倍なつみファンが小田さくらの歌を聴くような感じなのかな。そう考えると普通に聴けるのかもしれません。

 

sweetboxというと、多分、世界の98%くらいの人は(彼らのことを知っていれば)「Everything's be alright」を思い浮かべるでしょう。

あの曲のインパクトは凄まじいから。

G線上のアリアをサンプリングした名曲です。

 

 

この「READ MY MIND」が発表されたのは、彼らの名を世界に知らしめた曲の歌い手であるTinaが脱退した直後。

収録アルバムの名前は、新ヴォーカルの名前を冠した「Jade」でした。

よほど自信があったのね。

 

彼らの歌声はまるで正反対。

力強い歌声でヒップホップを歌い上げるTinaと、

少女のような繊細さでR&Bの世界を描くJade。

この突然の路線変更にファンは驚いたのでしょうけれど、これはこれで、とても良い世界観を築いています。

Tinaにしか歌えない曲があれば、Jadeにしか歌えない曲もあった。

 

この曲の魅力はまさに、その少女性みたいなもの。

『もしあなたが私の心を覗けたならば、

私の目に映るもの、その意味が分かるのに』

※めっちゃ意訳です。

 

というような歌詞を、きらきらしたサウンドに乗せて歌う純粋さ。

日本では、sweetboxといえばこの曲、とても良い結婚式ソング。というイメージが付いているのですけれど、確かに夢が溢れた曲ですよね。

 

それにしても。

この曲のアレンジはほとんどドラムとストリングスのみで構成されています。

misiaの「Everything」でも感じましたが、この二つの楽器だけで作り上げる世界って、とてもエモーショナル。

というか情熱的。

心臓の鼓動がダイレクトに響いてくるようで、美しい構成です。