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雨の日に聴きたい曲(6) さまよう

People In The Box「さまよう」

 

J-WAVE スタジオライブの様子。1曲目、2:10あたりから。

 

この曲も、「空と君のあいだに」と似た視線を持った曲です。

全ての壁には窓がある。そんなメッセージを感じるアルバム「Wall, Window」の中の一曲であり、そのコンセプトを最もよく表した曲です。

 

少女は理由もなく街をさまよう

そんな相手に対して、

いちばん似合う服を着て

どうか出ておいで 話があるよ

というメッセージ。

 

ひねくれた歌詞ばかり書く彼らの作品の中で、唯一と言ってもよいほどに純粋な言葉。

 

愛してるよ愛してるよ

ほらやましい心が僕を満たす

消えてしまいたいよ

 ーー「笛吹き男」

いつもはこんな感じなのに。

 

 

歌詞に関して言うと、

外れない仮面を

素顔というなら

コンクリート 雨粒の模様は

深夜の句読点

この部分がもの凄く好きです。

多分、現実に雨が降っているわけではなくて、

だからこそ、それは句読点になる。

外れない仮面が揺らいで、

やはり、壁の窓は窓たりえる。

だからこの歌詞は、多少なりとも幸せなものなのではないかな、と。

 

あまり美しい言い方ができないので、

持って回ったような分かりづらい表現になってしまうけれど。

 

 

サウンドに関しても、素晴らしく好きな曲です。

ドラムが前に前に出てくるのが本当に美しい。

この音作りだから、どうしようもなく暗い世界の小さな光が美しい。

 

この曲は、People In The Box ソートの中でランキング1位という結果でした。

いちばん好きなピープルの曲。

なので、細かい説明は、またどこかで。

語ろうとすると3日くらいかかりそうです。