夏の夜に聴きたい曲(6) LOVE 〜 Since 1999 〜
浜崎あゆみは、かなりクオリティの高い曲をたくさん世に送り出してきたアーティストなのですが、
その中でも頭ひとつ飛び抜けた名曲だと思っています。
今では考えられない、つんくとのコラボレーション。
つんく作曲のシングル曲「LOVE 〜 Destiny 〜」のカップリングで、浜崎あゆみとつんくのデュエット曲です。
何でこんなことが出来たのか…
色々と謎ですが、結果的に、これは奇跡的なコラボレーションでした。
歌手としてのつんくが浜崎あゆみの声の魅力を最大限に引き出している。
つんくの女性ボーカルの魅力を引き出す能力って、天才というか変態的だと思います。
浜崎あゆみといえば、
この動画のように力強い歌声が特徴的ですが、
この「LOVE〜Since 1999〜」では、
透明ながらも芯のある、ガラス彫刻のようにきらきらした美しい声です。
まさに歌姫と言うべき美しい声。
これがつんくの特徴的な癖のある声と絡まることで、蠱惑的な美しさになっています。
このデュエットがまた、つんくの書くロック演歌に絶妙にハマっている。
浜崎あゆみは、別の世界線では演歌歌手として世界を取っていたのではないかと思うくらい。
失った恋愛を思う作品と、透明で魅惑的な美しさ。
この絶妙なミスマッチが、その不安定な感情を思わせて作品に深みを与えています。
様々な要素が完璧に絡み合ったこの作品。
浜崎あゆみの曲の中でもとりわけ繊細で、だからこそ美しい作品です。