夏の夜に聴きたい曲(9) *〜アスタリスク〜
ORANGE RANGE「*〜アスタリスク〜」
昨日はDragon Ashの曲を挙げましたが、
日本のミクスチャーロックバンドといえば、オレンジレンジを忘れてはいけません。
出世作の「上海ハニー」があまりにもネタっぽかったので無駄にバカにされがちなのですが、
実際には、ギターもベースも低音がよく効いて重心の低い、良い演奏をするバンドです。
というか、コーラスの低音が凄すぎる。
コーラスだけでベースを効かせることが出来るって、とても稀有な能力。
この「アスタリスク」は、演奏の格好良さと作品のポップ感、その両方を見ることが出来る楽曲です。
彼らのおいしさが詰まっている。
「*〜アスタリスク〜」は、星を描いた曲を記号表記したら面白いじゃんっていうタイトルなのですが、
ネタっぽいタイトルにも関わらず、楽曲自体は世界観を繊細にスケッチしているように感じます。
何よりも、ギターのきらきら感。
本当に、満天の星が輝く夜空みたいな光量を感じます。
ドラムとベース中心のラップパートから、
ギターが入り光量が増していくBメロ、
そしてスネアの一打からの眩しいサビ。
まるで本当に、夜に星を見上げているような感覚。
聴くと星を見たくなります。
なお、この曲は、アニメ「BLEACH」の初代オープニングテーマでした。
映像もスタイリッシュ、音楽もおしゃれ。
BLEACHという作品をここまで端的に表した映像も中々無いと思います。
たつきと織姫が画面にスプレーかけるところなんて、何故か分からないけれど、この上なくBLEACH。
ここで使われているのはシングル版ではなくてデモ音源なのですが、
こちらの方が、より重心が低くて好きです。
これも音源化してほしい、と常々思っております。