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雨の日に聴きたい曲3. 空と君のあいだに

中島みゆき「空と君のあいだに」

子役だった頃の安達祐実が出演していたドラマ「家なき子」の主題歌として、とても有名な曲です。

私は見たことないのですけれど。

 

 

貼り付けた動画は、最も似た空気感を持ったカバー。

 

 

この曲の素晴らしさは、その純粋性にあると思うのです。

初めて聞いたのは小学生の頃だったけれど、当時の自分にめっちゃ刺さった。

この曲に描かれた主人公の気持ちめっちゃ分かる、って。

 

君が笑ってくれるなら

僕は悪にでもなる

 

という歌詞の凄さ。

 

悪って何だろうか。

アインシュタインは、「絶対的な尺度なんて存在しない」と言いました。

野原ひろしは「正義の反対はまた別の正義」と言いました。(ただし捏造ですが)

 

だけど悪にでもなる。

例えばそれは、地球上の全員の中で、自分だけが地獄に落ちてもいい、そんな純粋性。

君が笑ってくれるなら。

 

それは裏を返せば、『君』を笑わせることがどれだけ難しいかを分かってるってことで。

それが見られるならば、振り向いてさえくれなくていい。

 

 

この曲の歌い出しは、

君が涙のときには

僕はポプラの枝になる

ですが、

ポプラの花言葉は『悲嘆』。

孤独な人につけ込むようなことは言えなくて

とあるように、相談に乗ってあげよう、でも、この機会にあの人とお近づきになりたい、でもなくて、

ただ悲嘆にくれるしかない。

『君』が笑うかどうかが、この世界の全て。

 

 

本当は空と君との間に立って、雨から守ってあげたい。

だけど永久に出来ないから、守ってくれる誰かがいないその場所には今日も冷たい雨が降る。

 

ただ純粋に相手を見つめる、その視線が美しいのです。