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夏の日に聴きたい曲(3) 真夏の光線

モーニング娘。真夏の光線」(1999年)

 

 

数あるモーニング娘の曲の中でも最高の曲だと思います。

アイドルソングの理想型であり最高峰。

 

真夏の明るさ、暑さ、吹き抜ける風の気持ち良さ。この曲は全編に渡り、そういった感覚を描いています。

息つく暇もないくらいに夏。

 

この曲の魅力は、何よりも「アイドル個々の魅力をそのまま伝えている」ってところにあると思います。

MVの撮り方もそうだし、歌声もそれぞれ個性が際立っています。

現代のアイドルソングは、作り込まれたユニゾンを軸に展開していくのが大きな流れなのですが、

この「真夏の光線」は、歌声のノーメイク感というか、隣にいる感というか、それぞれが好きに歌っているように感じます。ある意味の生々しさというか。

それでいて、コーラスワークも美しい。

個々の歌唱力の高さを感じます。

 

アイドルグループのひとりひとりをある意味野放しみたいにして、それぞれの魅力を最大限に引き出す。

それなのに、ひとつの楽曲としての完成度が恐ろしく高い。

つんくのプロデュース力が神がかっています。

 

ひとつ許されないのは、

この頃のモーニング娘は、安倍なつみが完全メインみたいな扱いになっていたことですね。

MVを見ても、他のメンバーとは明らかに扱いが違う。

何故、市井紗耶香の良さに気づかないのだろうか。

 

そんな、モーニング娘の人気爆発前の曲。

LOVEマシーン以降も悪くはないのですが、どうしてもメンバーの個性を押し出す方向に振り切ってしまっていて、

この頃のような、全員で好き勝手やりながらも同じ方向を向いている感覚が薄れてしまっているような。

まぁ、人数も多くなったし、仕方ないのかもしれませんね…