夏の日に聴きたい曲(11) MY ALL
浜崎あゆみ「MY ALL」(2008年)
浜崎あゆみ9枚目のアルバム「GUILTY」の中の1曲。
2008年というと、浜崎あゆみの人気も全盛期を過ぎた辺りなのですが、
そんな中でアルバムに収録された、キャリアの中でも1, 2を争う名曲です。
浜崎あゆみも夏のイメージが強いですよね。
誰しもカラオケで歌っていた「Boys & Girls」のイメージが強いし、「Endless sollow」とか「evolution」とかが好きでした。
この「MY ALL」を聴くと強く感じるのですが、
浜崎あゆみの歌詞の特徴って、一人称が「僕」であること。
あなたに夢を見せたい
終わらなくて消えなくて
そんな夢を見て欲しい
それが僕の願いです
あるいは、「Duty」の、
確かにひとつの時代が終わるのを
僕はこの目で見たよ
だけど次が自分の番だって事は
知りたくなかったんだ
浜崎あゆみの歌詞に通底するのは、自分という存在の小ささ。
小さい自分の目から見て、
大きすぎる世界への畏怖、
大きい存在であるあなたへの憧れ、
そういったものを歌うことが多いのです。
まるで少年のような視線。
浜崎あゆみという存在は90年代後半〜00年代前半のアイコンであり、あまりにも大きくなってしまった感があります。
そんな大きい存在であるにも関わらず、世界の大きさやあなたへの憧れをまっすぐに歌う純粋さ。
その視線はいつまでも変わらずにあって、まるで時が止まった眠り姫のようなイメージ。
それが浜崎あゆみの魅力なのかもしれません。
この「MY ALL」には、暖かな優しさを感じます。この温度を感じるからこそ、夏に聴きたい。
結婚式で使いたい浜崎あゆみの曲として有名な曲ですが、
もしかすると、これから結婚する二人のための曲というよりも、親が子を送り出すという意味合いでも使えるかもしれませんね。
強くて深い愛情を感じる曲です。