秋の夜長を彩る曲(8) スターフィッシュ
若さというか、エネルギーを感じる曲です。
荒々しい、粗野な印象の音を鳴らすロックなのに、歌詞はとても繊細。
この曲の良さはツインギターの音。
特にサビ部分の、細美さんのエネルギーに溢れるギターに生形さんのきらきらした音が乗る部分、あの部分の音がとても好きです。
満天の星空の明るさと、それを見上げる少年。その輝きが伝わってくるんですよね。
他の楽器も合わせたエネルギーの坩堝の中で、その真っ直ぐな視線が本当に美しい。
こんな星の夜は
君がいてくれたなら
何を話そうとか
「君」が誰のことを示しているのかは分かりませんが、
簡単に近づくことのできない存在であることは分かります。
星を眺めながら思う相手だし。
ちょっと連絡取ろう、みたいな感じじゃない。
単純なラブソングとしても良いけど、
どちらかと言うと、失った友人だと思うと全てが繋がるんじゃないかな。
愛情もそれなりに綺麗だけれど、
消えない友情ってもっと綺麗。
エネルギーに溢れた演奏を投げつける相手は、友人であってほしいな。
スターフィッシュとは、ヒトデのこと。
空から落ちてきた星、というモチーフで使われることもあります。
このタイトルも、
「君は空から落ちてきた美しい存在」というよりも、
「君が空から落ちてくればいいのに」という意味で捉えたいんですよね。
満天の星空を見ると、なんとなく願いも叶いそうな気がする。
そんな思いを感じる曲です。